お知らせ

2022-02-16 08:05:00

志望理由書の書き方⑫ 小さな自分を超える

情報科学者で歌人の坂井修一さんが毎週日曜日の日本経済新聞に連載している「うたごころは科学する」の2022年2月13日のタイトルの「小さな自分を超える」から今回のタイトルは借用いたしました。この記事で短歌の表現の第一歩として、「自分の喜怒哀楽を種としながら、さらに人間誰もが持つ何かを掴んでいるかどうか。」「人はそれぞれに欲望と苦痛をかかえて生きている。そんな人々のつくる世界は、いつの時代も悲しみに満ちたもの。自分もその世界の中のありふれた一人であって、周囲と葛藤しながら生きてきたし、今もそうして生きている。」とそういう風に考えることだと坂井さんは述べておられました。そして、結びには、「時代と人間の切り結びのようなところに切り込んで表現し、小さな自分を超える価値をつくりだすこと。それは誰にでもチャンスのあることだ。」と書いておられました。翻って、志望理由書や活動報告書についても、同じように考えられないでしょうか。どの高校生も、ありふれた高校生の一人であって、今までの活動やその実績、これからの志望を含めて、社会と自分の境目に切り込んで、小さな自分を超えて自分が貢献できること、誰もが持つ何かを理解したうえで自らの価値や意味を表現することが大切なのかもしれないな、と感じたコラムでした。

皆さんの書く志望理由書、活動報告書は独りよがりなものになっていませんか。基本的に私は、大学入試の志望理由書、活動報告書は高校生の大自慢大会だと思っています。ですが、それが独りよがりな内容では、それを読む大学の教員の心に響くことはないでしょう。自慢する実績、経験に至る過程で何を考えて、それをどのように実行し、どこを失敗して、何を改善してその結果として得られたものは何だったのか、是非それを表現してほしいものです。

宮城県 仙台市で【総合型選抜(AO入試・推薦入試)個別指導】 志望理由書・活動報告書・面接の個別指導 をいたします。

総合型選抜や学校推薦型選抜で大学入試を考えている高校生の皆さん、連絡をお待ちしています。

 お問い合わせはこちらまで→メールアドレス:info@tsubame-seminar.com

 つばめセミナー代表 平井

2022-02-11 22:10:00

それぞれの育てたい生徒像

難しいタイトルをあげました。それぞれの学校にはそれぞれの建学の精神、教育目標があり、学校や所属する生徒の特色・特徴があります。
以前、娘の中学受験の志望校を検討した時、品川女子学院という学校を候補にしていました。県内の学校に先に合格を頂いたので、受験しませんでしたが。では、東北から何でそんな遠くの学校を受けたいと思ったか?と言うと、仕事の関係で同校の漆校長(当時)の講演を聞く機会があり、卒業して10年後の28歳に活躍できる人材を育てると言う、同校の教育目標とその内容にとても共感したからです。また、学校見学に行って、生徒さんの生き生きと活動している姿が印象的だったからです。

あなたの学校はどんな生徒に育てたいのでしょうか?そのための教育内容になっていますか?
逆に学校でそれが実現しないなら、あなたはどうしますか?

今日は私の夫の話しです。
夫は中高生の時、先生から「悪事の影にTあり」とまで言われ、高校生の時には停学処分も受けています。制服は着崩し、髪型はリーゼント。一線は踏み越えてない、と本人は言っていますが、不良の一歩手前というところでしょうか。
でも、現在、一応それなりに社会的に成功し、本人も自分の仕事に誇りとやりがいを持っています。そして、時々、学校や企業の方から講演の機会を頂いて、仕事にまつわる話しをする機会もあるようです。
さて、ここから本題。自分のやりたいこと、あるいは生き方や方向性と学校の目指す方向性が違っていたら、どうしますか。
子どもを持つ親としても、中々に微妙な問題です。
正直、夫は中高生の頃、学校にとっては望ましくない生徒であったと想像できます。学校に在籍していた時に学校にとって都合がいい生徒を学校は育てたいのでしょうか?成績が良くて、大会で入賞したり、ボランティア活動に熱心だったり。いわゆる優等生を評価する学校が多いように感じています。それぞれの生徒の価値観や個性に焦点を当てて、それを延ばす土壌や舞台が提供できているでしょうか。特に中学高校の頃は生徒さんたちも、まだまだ社会が狭く、自分の将来を見通すには経験が足りない部分もあるかと思います。それを踏まえたうえで、どんな人材を、世に送り出したいのか、そのためには何を、教育機関として生徒たちに何を提供できるのか、是非その点を重視して、進学先を考えてみてください。

私は勉強することではなく、「学ぶこと」は楽しいと言う想いを私達大人は子ども達に伝える義務があると思っています。そう言う想いを持って、大学や社会に送り出してあげたいと心がけて指導をしていこうと自分に言い聞かせています。自分の人生に自分で責任をもって切り開いていけるように。そして、あなたの目指している大学はあなたの実現したい生き方に沿った教育を提供してくれていますか?建学の精神はあなたの生き方の方向性とあっていますか?そんなことも一緒に生徒さんと考えていきたいと思います。

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 つばめセミナー代表 平井

2022-02-05 09:45:00

進路選択の正解とは?

以前志望理由書の、書き方のところで、志望理由のテーマに正解、不正解、良い、悪いは基本的にはなく、それぞれの考えや価値観で自分自身の方向性を決めていきましょうという事を書きました。
先日、日本経済新聞の「受験考」というコラムで「進路選択 正解にするのは自分」というタイトルの記事が掲載されていました。とても、共感できる記事でした。
皆さんは、どのようにその進路決めましたか?
志望の学部があるから、学びたい教授がいるから、家から近いから?偏差値が高いから?親や先生に薦められたから?でも実際には、偏差値や共通テストの結果や、推薦枠、評定の結果など折り合いをつけなくてはいけない場面もありますよね。親の立場や学校の先生は最短距離や社会的な立場から、より今後に有利と現在の状況から考えられる選択肢を勧めてくるでしょう。それでうまくいけばいいのですが、もしもうまくいかなかったら、つまずいたら、どうしますか?
自分自身の第一希望の学校に特攻するのも、模試の結果で決めるにしても、推薦枠があるところから決めるにしても、進路選択は自分自身で考えて決めないと、つまづいた時に人のせいにしてしまう可能性があります。そして、失敗を人のせいにして生きていくことになる可能性があります。でも例えそれが当初の希望通りではなくても、特攻した結果玉砕して、滑り止めのまた滑り止めに決まったとしても、自分の意思で選択したことは進学してから、就職してから、これは違った、失敗したと思っても、また自分の力で立ち上がって、前を向いて次を考えることができると思います。そう、自分で決めたら、失敗ではなくまわり道や寄り道になるだけなんです。急がば回れ。自分の進路の選択に自分で責任をもてるように考えましょう。
さあ皆さんも一度自分自身をしっかり見つめて、これからどう自分自身の人生を生きていきたいのかを一緒に考えていきませんか。

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 つばめセミナー代表 平井

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