お知らせ
2024-02-17 17:15:00
パラダイムシフトを考える③ パワハラ、過度な練習そして自分で自分を鍛える
久しぶりの投稿になります。
もう半年くらい前の話にはなりますが、昨年の夏の甲子園では、優勝した慶応高校の「エンジョイ ベースボール」が大変注目されました。素晴らしい、素敵なニュースでした。楽しみながら、強くなれる、こんな選手を育てた森林監督や慶応高校という環境も素晴らしいのだと思います。
また、最近では部活動は、活動時間・日数・内容等の見直しが進んできており、昔のような”スポ根部活”や”勝利至上主義””ひたすら練習”といった部活は見当たらなくなってきました。
つまりどういうことかというと、上手くなりたい、強くなりたいと思ったら、自分でどうしたらいのか考えて、自分で頑張るしかないということです。
マリナーズ会長付特別補佐のイチローさんが先日、指導に訪れた高校で、こんなことを言っていたと記事にありました。
「自分たちに厳しくして自分たちでうまくなれって、酷なことなんだけど、でも今そうなっちゃっているからね。 ~中略~ 監督・コーチが厳しいから全然できないやつがあるところまでは上がってこられた。やんなきゃしょうがなくなるからね。でも、今は全然できない子は上げてもらえないから。上がってこられなくなっちゃう。それ自分でやらなきゃ。なかなかこれは大変」(2023年11月6日、スポニチアネックス【イチロー氏 「指導する側が厳しくできない」時代の流れ 「酷だけれど…自分たちで厳しくするしか」】より引用)
仕事でも、勉強でも、スポーツでも、芸術でも、その他なんでも、人より抜きんでるには、人一倍の努力が必要なのは今も昔も変わりがありませんが、一昔前までは、ある程度までは強制的にやらされていた部分がありました。ですが、今は、それができない時代になってきたと言えます。ですから、できる人と、できない人、頑張っている人と頑張らなかった人の格差がどんどん大きくなっているということです。
そこで、私がとても大切だと思うことに、自分をどのような環境に身を置くかということです。周りの友人、同僚、同級生、チームメイトが頑張っているなかで自分だけさぼるというのは非常にやりにくいでしょう。また、上手い人・できる人が周囲にたくさんいれば、必死についていこうとするでしょう。周囲のまねをすることで上達が早くなったりするでしょう。アドバイスももらいやすいと思います。ですから、頑張って一つ上の環境に身を置くことはとても大切ではないかと思います。自分自身を振り返っても、周りのレベルにひっぱりあげられてここまで来られたと思っています。受験は団体戦という言葉もありますが、あながち間違っているとは思えません。自分で自分に厳しくするのはとても難しいことですが、自分とその将来のことを考えて、今何をすべきかいろいろと考えてみて下さい。
ただし、ここで気を付けて欲しいのは、大学受験については、昔のように一般受験が9割を占めていた20年前とは違います。ある程度、自分が行きたい大学・学部があるのであれば、評定を稼いで指定校推薦で確実に進学できるレベルの高校を選ぶのが、経済的にも時間的にもそして、大切な高校時代に勉強以外の活動に打ち込むにも賢い方法だと思います。そのあたりを十分に考えて、進路を検討してはどうでしょうか。
いずれにしても、若いということは、スポンジのように吸収する力があります。その能力を余すことなく活用してほしいと願っています。
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