お知らせ
2021-11-06 15:08:00
ICUの学生さんの専門選択から思うこと
ICU(国際基督教大学)は先日ご結婚された小室圭さんと真子さんの出身大学ですね。東京の私立の最難関大学の一つです。
実はICUは学部学科が一つしかない大学です。入学時には全員同じ学科に所属しています。そして、2年時の終わりごろに3年次から専攻を学校に登録するシステムだそうです。
先日見た、この記事ICU・岩切正一郎学長「入学時と卒業時で6割の専攻希望が変わる教養教育」|文系、理系の壁|朝日新聞EduA (asahi.com)によるとICUの学生さんは入学時に希望していた専攻と実際に学んだ専攻が6割もの学生で違うそうです。おそらく、大学入学後に様々な学問に触れて、そして世の中の流れもあり、入学前と入学後の2年間の学びの中で学生さんの興味の方向性が変わっていくということでしょう。現在の小学生が仕事に就くころには今ある職業の6割近くがなくなっているという話があるくらいです。私の指導の方針として、生徒さん自身が大学進学やその先の職業や仕事を通じてどういう生き方を実現していきたいのか、一緒に考えることをモットーにしています。志望理由書に、自分が学びたい専門分野について掘り下げてしっかりと学びの軸を持つことはとても素敵なことだと思いますが、現実的にICUの学生さんのように2年間の学びでなんと6割もの学生さんが入学前に考えていたのとは異なる専攻を選択するというのも現実です。確かに、専攻をきめる時間の余裕が欲しい学生さんが多く入学してくるのかもしれません。ですが、自分の興味のあることに大学という場で様々な角度から眺めて活動に取り組むことで多くの出会いがあってのこの結果なのでしょう。
生徒さんそれぞれにいろいろな考え方、興味の方向性、適性がありますから一概に入学時に細分化された専攻が決まっているほうがいいのか、あるいは、ICUや東京大学のように2年間の考える猶予があるほうがいいのかは個々人によると思っています。ですが、高校生の見える範囲での、自分が学びたい分野の選択肢と大学入学後に見える景色からの自分の学びたいことが異なってくる可能性があることは容易に想像がつきます。
いずれにしても、いろんな人と話をして、本を読んで、たくさん勉強して、たくさん考えて、自分の夢を見つけて、それを実現してほしいなあと思っています。
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つばめセミナー代表 平井